ふきって春を連想させる野菜だよね
絶妙なほろ苦さがクセになる、大人の味じゃな
春の訪れを感じさせてくれる野菜の1つがふき。しかし、「どうやって扱えばいいのか分からない」「すぐダメになってしまう」という声も。せっかくのシーズナル野菜。旬のうちに冷凍保存して、春の味をいつも以上に長く楽しんでみませんか。
ふきを冷蔵・冷凍保存するメリット
- 賞味期限が短いふきを長く楽しめる!
- 時間のかかる煮物も時短に!
- 正しい下準備の知識が付く!
ふきを冷蔵・冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
ふきって、時間がたつと赤っぽい筋が出てくるんだよ…これは劣化?
ふきの賞味期限はとっても短いんじゃ
ふきは、購入後数日で赤っぽい筋が表面に現れます。不安になりますが、下処理を行い表面の皮をむけば食べられますよ。その一方で保存期間が長くなると、ふきのアクが強くなり食べられなくなるため早めの消費が肝心です。
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 (下処理後) | 1週間程度 |
冷凍保存 (下処理後) | 1ヵ月程度 |
時間がたつとどんどん水分や風味が失われてしまうデリケートな野菜。そのため、一番大切なのは購入後すぐの下処理です。すぐに食べない場合は下処理後に冷凍保存しておくと安心。
ふきの冷蔵・冷凍保存の手順と解凍方法
ふきって保存する場合、絶対下処理は必要?大変なのかな
ずばり、下処理は必須。だけど一度覚えれば大丈夫。難しくないぞ!
- 下準備は必須!
- 鮮度が命!
- 購入した日の保存がベスト!
ふきは、お伝えした通り時間がたつとアクが出てくる野菜です。その為、冷凍保存する・しないに関わらず、購入したその日のうちに下処理を行うのが鉄則だと覚えておきましょう。
ふきを美味しく冷蔵・冷凍保存する手順
冷凍させると、約1ヵ月の長期保存できる代わりにふきらしいシャキッとした食感は落ちてしまします。食感を重視するのであれば、賞味期限は約1週間となりますが冷蔵保存を選ぶと良いですよ。お好みの食べ方や保存期間を確認しながら選んでみましょう。
下茹でする鍋やフライパンの直径に収まるサイズでふきを切り、塩で板ずりをします。塩は適量、一掴み程度が目安です。
塩で板摺をすることで、後ほど皮をむく際に作業が楽になるだけでなく、茹で上げ後に色味が鮮やかになります。
表面に振りかけた塩はそのままの状態で、ふき同士が重ならないようにして茹で上げるのがポイントです。
冷蔵保存する場合の湯で時間の目安
- 太いふきの場合…約5分
- 細いふきの場合…約3分
冷凍保存する場合の茹で時間の目安
- 太いふきの場合…約3分
- 細いふきの場合…約1分
茹で上げた後も余熱でふきが加熱され続けてしまうため、冷水で冷まします。熱で冷水が温まるので、都度水を継ぎ足し温度を下げるように心掛けましょう。
熱が取れたらふきの皮を剥いていきましょう。包丁を使い、茎から筋をひっかけるように剥くと作業がスムーズになります。
皮が残っていると硬い触感が残ってしまうので、丁寧に行いましょう。
調理しやすいサイズにカットします。お好みのサイズで問題ありませんが、保存時・調理時に便利なサイズは約5cmです。
ふきを冷蔵保存する場合
調理しやすいサイズに切り分けて、水と一緒に保存容器に入れ冷蔵庫へ。約1週間保存できます。毎日水を変えるのが色味を逃さないカギ。
ふきを冷凍保存する場合
キッチンペーパーでしっかりと水気を取り、小分けしてラップで包み、保存袋に入れ空気を抜き冷凍します。小分けの際、ふきの方向とサイズを揃えることで、無駄なスペースを省き空気に触れる面を減らせます。
「冷蔵保存」したふきの調理方法
調理時には保存時の水は使用せず、よく洗い流しましょう。ふきらしい食感をキープできるため、あえ物やおひたしなどにも活用できます。そのほか、王道の煮物や汁物だけでなく、炒め物や天ぷらなど、様々なレシピで活躍します。
「冷凍保存」したふきの解凍方法
冷凍保存したふきは、凍った状態で調理できます。冷凍の過程で繊維が強くなる傾向にあるので、汁物や煮物との相性がピッタリ。調味料の味がぎゅっと染み込みますよ。
【豆知識】美味しいふきの見分け方や栄養素
ふきって、春限定の野菜だから目利きの知識があんまりないかも
季節限定の野菜だからこそ鮮度の高いものを楽しみたいのぅ。選び方を解説しよう!
- 筋が通っている
- 茎の太さが均一
- ピンとハリがある
- 葉がみずみずしい
- 葉の緑が鮮やかな
- 切り口が干からびていない
ふきは手に取った時にしんなりと曲がってしまうものは避け、ピンと自立するものを選びましょう。また、茎が太すぎても中に空洞があることもあるので注意できると良いですよ。
ふきの栄養素と基礎情報
5大栄養素 | – |
旬の時期 | 3月~5月頃 |
代表的な栄養素 | ・食物繊維 ・ミネラル ・カリウム…など |
おすすめの調理法 | 煮物や汁物:カリウムは水に溶けだしやすい。煮汁やスープもいただける料理法がおすすめ。 |
ふきはその成分のほとんどが水分出てきている植物です。栄養価の面ではとてもシンプルな構造ですが、ふきの茎や葉には、生活習慣病(大腸がん、高血圧など)の予防にも期待ができる分が含まれていると言われています。
数少ない日本古来の野菜であるふき。漢方としても愛用されていて、喘息、せき・たん、食欲不振、胃もたれなどに活躍します。昔の人もふきの力に頼っていた背景を思うと、なんだかロマンを感じますね。
ふきを使ったレシピ
ふきって難しそうなイメージだったけど、正しい保存手順が分かれば怖くないね!
日本生まれの野菜は数少ないから、春のシーズンには積極的に楽しんでみると良いぞ