料理のトッピングにたっぷりチーズをかけるのが大好きなんだ!
食べ応えもアップするし、なにより贅沢な気分になるのぅ
そのまま食べても良し、料理に混ぜても良し。濃厚な旨味を引き出してくれる優秀な発酵食品こそチーズ。まろやかな風味のものから塩気の効いたものまで、バラエティーもさまざまですね。
チーズは冷蔵保存が一般的ですが、実は冷凍することで賞味期限をぐんと引き延ばせるんです!今回は、チーズの種類別に冷凍保存テクニックを解説します。
チーズを冷凍保存するメリット
- チーズの賞味期限を更に引き延ばせる!
- チーズのまとめ買いもへっちゃらに!
- 種類によっては解凍後普段通りだべられる!
- 傷みやすいチーズの質をキープしつつ保存できる!
チーズを冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
発酵って聞くと「納豆」をイメージするな。チーズも発酵食品だから傷みとは無縁なんじゃないのかな?
そんなことはないぞ!チーズにもカビが生えたり腐ったりするんじゃ
「チーズは発酵しているからもともと腐っているのと同じ」と思っている人、結構多いのですが…正しい環境で保存できなかったときや、賞味期限を大きく過ぎたときには、チーズにカビが生えたり腐ったりするので注意が必要です。
誤って口にすると食中毒にもつながるので、食べられるボーダーラインをしっかり確認しておきましょう。
- 強い腐敗臭がする
- 表面にカビが出来てる
- 水分が飛び固くなっている
- 食べた時に舌がピリピリする
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 | 5日程(ピザ用チーズ) 3日~1週間程(カマンベールチーズ・モッツァレラチーズ・フレッシュチーズ) 2週間~3週間程(ハードチーズ) 1ヵ月程(粉チーズ) ※パッケージに記載の賞味期限を確認ください ※上記は開封後の食べきる目安です |
冷凍保存 | 1ヵ月程 |
チーズは、パッケージに記載の賞味期限に従い冷蔵保存するのが鉄則。一度開封したチーズは、ラップで包んで乾燥対策を施したのち、賞味期限内に食べきりましょう。ラップに水滴が付いてカビやすくなるので、こまめに水滴をふき取りラップを交換できると良いでしょう。
何かと手間のかかるチーズの冷蔵保存ですが、冷凍すればお手入れいらずで1ヵ月も保存が効くようになります。また、冷凍することで大敵である「乾燥」や「カビ」からチーズを守れるメリットも!賞味期限内に食べきれないチーズは冷凍保存してみませんか。
チーズの冷凍保存の手順と解凍方法
チーズを冷凍したら、食感はどうなるの?
チーズに含まれる水分量によって食感が変わるんじゃよ。種類を見ていこう。
水分が多いチーズほど冷凍すると滑らかさが無くなるため、解凍後は加熱調理で食感をカバーするのがおすすめ。冷凍前にお手持ちのチーズがどんな風に仕上がるのかを知っておきましょう。
- 食感が変わるもの(解凍後は加熱する)…スライスチーズ・粉チーズ・ピザ用チーズ・クリームチーズ・モッツァレラチーズ・カマンベールチーズ・ブルーチーズ・ゴルゴンゾーラチーズ
- 食感が変わらないもの(解凍後はそのまま食べられる)…ハードチーズ
- 密封して冷凍する!
- 解凍後は加熱調理が必須!
チーズは密封して冷凍することで乾燥や匂い移り対策になります。冷凍したチーズは長期間保存ができるようになりますが、保存中にも少しずつ水分が飛んでいくので早めに食べきれるとベストです。
スライスチーズの冷凍・解凍方法
透明フィルムごと保存袋に入れて冷凍保存します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍ったまま加熱料理していただきましょう。そのまま食パンにのせてトースターで焼いたり、油を引いたフライパンで焼きぱりぱりの「チーズ煎餅」にしても良し。アイデア次第でレシピの幅が広がります!
粉チーズの冷凍・解凍方法
調理で使いやすい量ごとにラップで小分けにしてから保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍ったまま加熱調理します。粉チーズが固まっていても大丈夫、手で簡単にほぐすことができますよ。カルボナーラ・リゾット・シチュー・コロッケの衣に混ぜるなどして美味しくいただきましょう!
ピザ用チーズの冷凍・解凍方法
保存袋に移し替え、平らにならして空気をしっかり抜いてから冷凍庫へ。
一気に冷凍させず、冷凍庫に入れてから1時間程したら袋ごとチーズを揉んほぐすのがコツ。チーズがバラバラになり使い勝手が良くなります。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍ったまま必要な分量だけ保存袋から取り出して加熱調理しましょう。カレー・オムレツ・ピザ・グラタン・フリッタータ・キッシュ・チーズタッカルビなどで活躍します。
クリームチーズの冷凍・解凍方法
調理しやすいサイズにカットしてから、ラップでピタリと包んで保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
冷凍したクリームチーズは凍ったまま加熱調理します。温かいパスタソースに混ぜたり、春巻きに包んで揚げたりしてアレンジしましょう。チーズケーキなどスイーツで使う場合には、冷蔵庫で自然解凍してから調理してください。
モッツァレラチーズの冷凍・解凍方法
水に浸した状態で売られるモッツァレラチーズは、保存前にキッチンペーパーで表面の水気をふき取るのが大切。その後、お好みのサイズに切り分け、一つずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍ったまま加熱調理しましょう。ピザ・グラタンにトッピングしてオーブンで焼けばメインディッシュに。フライにしたり、ベーコンで巻いて炒めれば、お弁当のおかずやおつまみにもピッタリ!
カマンベールチーズの冷凍・解凍方法
食べやすいサイズにカットして、1つずつラップで包んでから保存袋に入れて冷凍しましょう。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍った状態のまま加熱調理していただきましょう。チーズフォンデュ・オーブン焼き・カマンベールフライにすれば、トロリと仕上がりますよ。
ブルーチーズ・ゴルゴンゾーラの冷凍・解凍方法
使いやすいサイズにカットしてから、1つずつラップでしっかりと包みましょう。匂いが気になる場合はラップを2重にするのも手。その後、保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法・おすすめレシピ
凍ったままの状態で加熱調理しましょう。リゾット・パスタソース・グラタン・キッシュで使うと、チーズのコクが食材に馴染んで美味しいですよ。
ハードチーズの冷凍・解凍方法
もともと水分量の少ないハードチーズは、冷凍しても食感の変化が少なく冷凍保存に最も適しています。様々なチーズの冷凍保存法を解説してきましたが、この中で唯一解凍後に生で食べられるのが特徴です。
塊で売られるハードチーズは、予め食べやすいサイズにカットしておくのがポイント。その後は、使いやすい分量ごとにラップで小分けしてから保存袋に入れて冷凍します。
保存期間:最大1ヵ月
解凍方法
冷蔵庫で半日~1日かけて自然解凍すれば、普段通りのチーズとしていただけます。そのまま食べたり、お好みのレシピで活用しましょう。
【豆知識】チーズの栄養素・基礎知識・おすすめの食べ方・レシピ
チーズは乳製品だから、やっぱり体にいい成分も沢山なのかな?
その通り!着目すべきは良質なタンパク質とカルシウムじゃ!
チーズの栄養素と基礎情報
5大栄養素 | タンパク質 |
代表的な栄養素 | ・ビタミンA ・ビタミンB2 ・脂質 ・カルシウム…など |
おすすめの食べ方 | 他の食材で栄養を補う:チーズにはビタミンCと食物繊維は含まれないので、野菜や果物で栄養バランスを取りましょう。 ビタミンDを含む食材と一緒に:カルシウムの吸収率がアップします。ビタミンDを多く含む食材はレバー、サーモン(鮭)、いわし、カレイなど。 |
カルシウムを含む代表的な食品として有名な「牛乳」や「小魚」ですが、なんとチーズの方がその含有量が高いのだから驚きです!育ち盛りのお子さん、妊娠中の方、高齢の方…など、丈夫な骨の形成に役立つカルシウムはどの年代の方にとっても必須の栄養価。チーズを利用して手軽に摂取してみてはいかがでしょうか。
チーズを使ったレシピ
チーズって大量消費が難しいから冷凍できることが分かって嬉しいな!
業務用スーパーで大容量チーズを買っても安心じゃな!