サラダなどで定番と言っても過言ではない、トマトときゅうりの組み合わせ。意外にも、この2つの食材同士を一緒に食べる時には注意しておくべきポイントがあるんです!今回はトマトときゅうりの食べ合わせで、気をつけるべき理由や、おすすめの食べ方をご紹介します。
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合同会社HITOOMOI
2019年1月に設立したフードコーディネーターと管理栄養士が在籍する料理研究家の会社。レシピの企画・開発から撮影、スタイリング、栄養計算、商品開発を中心に事業を行う。ミッションは「好きな人を想う手作り料理で幸せな食卓づくりを。」
トマトときゅうりの食べ合わせがNGだとされる理由
トマトときゅうりが食べ合わせとしてNG、と言われる理由は一体なんでしょうか?
その秘密はそれぞれが持っている成分にあります。トマトには抗酸化作用によって、肌の健康を保つはたらきがあるビタミンCが含まれています。
そして、きゅうりにはアスコルビン酸酸化酵素というビタミンCを酸化させる成分を含んでいます。ビタミンCが酸化すると本来持っている栄養を摂ることができません。
特に、アスコルビン酸酸化酵素はすり下ろしたり細かく刻まれ細胞が破壊されることで、ビタミンCを酸化させるはたらきがより強まります。
トマトときゅうりを一緒に食べることは栄養的に損をするので、食べる際には気をつけて欲しい、ということが食べ合わせNGの背景なのです。
トマトときゅうりの食べ合わせの工夫①
お酢を使った調味料と一緒に食べよう
アスコルビン酸酸化酵素は酸に弱いため、トマトときゅうりを食べる際にうってつけの調味料はお酢です。
サラダのように生野菜でそのまま食べる時には、お酢の入っている調味料を足して食べる方法がおすすめ!
ぜひポン酢などを使用したドレッシングやマヨネーズをかけて食べてください。そうすることで、アスコルビン酸酸化酵素のはたらきが抑えられ、ビタミンCが酸化することなく吸収できますよ。
トマトときゅうりの食べ合わせの工夫②
加熱調理して食べよう
前述したアスコルビン酸酸化酵素は加熱することでも、そのはたらきが弱わります。なので、きゅうりを加熱調理して食べるのもおすすめ。
きゅうりを加熱して食べるのは意外かもしれませんが、牛肉や豚肉などと一緒に味噌炒めや甘辛炒めにすると、シャキッとしたきゅうりの食感が楽しめます。
またトマトは加熱することでリコピンの吸収率が高まるので、炒め物で合わせる食材としてぴったりなんです。
トマトときゅうりの食べ合わせの工夫③
発酵させて美味しく食べよう
きゅうりを発酵させるとアスコルビン酸酸化酵素のはたらきがなくなります。
そのため食べ方としては、発酵させるタイプのピクルスや糠漬けなどのように漬物として発酵させるのがおすすめです。
トマトをピクルスにする場合は、ミニトマトを使用すると小さくて食べやすいですよ。赤や黄色などカラフルトマトを使用すれば、食卓にも華を添えられます!
トマトときゅうりの食べ方を意識してみよう
トマトときゅうりの食べ合わせについて、より栄養を損なわない食べ方をご紹介しました。
いつもはサラダだけで食べている方も、この機会に炒め物や漬物にして栄養を逃さず美味しく食べてくださいね。
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