ご飯のお供やそのままでも美味しく食べられる梅干し。皆さんはこの梅干しに食べ合わせの良い食材と悪い食材があることをご存知でしたか?今回は梅干しと一緒に食べたらより栄養効果が高められる食材と、避けた方が良い食材をご紹介します。ぜひチェックしてみてください。
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合同会社HITOOMOI
2019年1月に設立したフードコーディネーターと管理栄養士が在籍する料理研究家の会社。レシピの企画・開発から撮影、スタイリング、栄養計算、商品開発を中心に事業を行う。ミッションは「好きな人を想う手作り料理で幸せな食卓づくりを。」
梅干しの基本情報(栄養効果)
梅干しは酸っぱさが特徴的ですよね。この酸味のもとになっているのがクエン酸。クエン酸にはエネルギーの代謝を促進し、日中活動して疲れのもとになる乳酸の分解を助ける働きがあります。
「疲れた時には酸っぱいものを食べると良い」とされるのは、このクエン酸の効果によるものです。
また、酸によって胃液の分泌を促して、食欲増進効果も期待できます。これからの時期に夏バテを防止するにはぴったりの食材と言えますね。
その他、骨や歯を作ったり、健康維持に欠かせないカルシウムやマグネシウムを含んでいます。梅干しは小粒ながらに栄養豊富なので、ぜひ意識して食べてみてくださいね。
梅干しと相性の悪い食べ合わせ
梅干しを食べる時はどんな食材と一緒に食べますか?
実は梅干しと一緒に食べる食材としてオススメしないものがあります。詳しくみていきましょう。
NG:梅干し×塩辛の食べ合わせ
和定食などで、梅干しと塩辛が付け合わせとして出ることがありますが…実は食べ合わせとしてはオススメできないんです。
食べ合わせが良くないとされるのは、どちらも塩分が多い食材だから。
梅干しはとても塩分が多い食材で、市販の種類にもよりますが可食部分の塩分は1粒で約2〜3g程度あります。塩辛も同じく塩分が高い食材で、100gあたり19.8g。一度に100g食べる事はないとは言え、気になる数字ではありますよね。
ちなみに、人間の1日の塩分摂取量の目安は男性が7.5g、女性が6.5gが推奨されているんです。
この2つの組み合わせで食事をした場合、朝昼晩他の料理も食べることを考えると、塩分過多になる恐れが。一緒に食べるのは避けつつ、梅干しを食べる目安は1日1個とすると良いですよ。
梅干しと相性の良い食べ合わせ
続いては、梅干しと食べ合わせの良い食材を紹介します。
冒頭で紹介した梅干しの持つ栄養素であるクエン酸が、他の食材と組み合わさることでより効果が高められるので解説していきます。
OK:梅干し×ヨーグルトの食べ合わせ
梅干しに含まれるクエン酸には、悪玉菌を抑制する効果があるとされています。
一方、ヨーグルトはビフィズス菌のような善玉菌があります。一緒に食べることで、悪玉菌の働きを抑えて善玉菌による体の免疫力を高めてくれる効果が期待できます。
梅とヨーグルトは味の組み合わせとして合うの?と思う方には、はちみつをかける食べ方ががオススメ。梅干しの酸っぱさにほのかな甘みが加わって、食べやすくなりますよ。
OK:梅干し×いわしの食べ合わせ
梅干しの持つクエン酸には、ミネラルの吸収を高める効果も期待できます。
いわしにはカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれているので、梅干しとの組み合わせも相性抜群。
煮付けなどで一緒に調理すると、梅干しがいわしの生臭さをとってくれるため料理をする上でも良い組み合わせの食材たちです。
また、梅干しの食べ合わせで賛否あるのがうなぎです。栄養面的には相性が良いとされているので、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
食べ合わせを意識して梅干しを美味しく食べよう
梅干しは塩分が高い食材ですが、量や食べ方を調整すれば過度に気にしなくても問題ありません。むしろ「1日1粒の梅干しで医者いらず」と言われるほど、栄養的にも良い食材です。
ぜひ梅干しを食べる際には、今回ご紹介した食べ合わせの内容も意識して美味しく召し上がってください!