皆さんは腸活、という言葉を聞いたことはありますか?腸内環境を整えるため、ヨーグルトのような乳製品食品などを摂取している方もいると思います。一般的には食べ物で腸活をすると思いがちですが、今回は食べ物ではなく飲み物でアプローチ。腸活に効果的な飲み物や飲み方を解説していきます。
この記事を書いた人
合同会社HITOOMOI
2019年1月に設立したフードコーディネーターと管理栄養士が在籍する料理研究家の会社。レシピの企画・開発から撮影、スタイリング、栄養計算、商品開発を中心に事業を行う。ミッションは「好きな人を想う手作り料理で幸せな食卓づくりを。」
腸活中は飲み物にもこだわるべき理由
腸活は食べ物で行うイメージがありますが、実は飲み物にもこだわることが大事です。
本来、腸内環境を整えるためには規則正しい生活やバランスの良い食事が大切になります。しかし働き盛りの方だと、毎日料理をしたり食事に気をつかうのは、なかなか難しいですよね。
また食べ物だと、食べられる量に限界があったり、ずっと同じ食材を食べ続けるのも現実的ではありませんよね。
飲み物であれば、腸活をサポートするものを意識的に選ぶだけ。飲むだけで腸活でき、手軽に取り入れられるのが最大のメリットなので、ぜひ参考にしてみてください。
管理栄養士が教える!腸活をサポートする飲み物とは
腸活をサポートする飲み物はいくつか種類があります。ここからは、具体的にどんな飲み物がどのように良いのかご紹介していきます。
腸活にオススメの飲み物:甘酒
甘酒には食物繊維とオリゴ糖が含まれています。それぞれが、腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整える働きがあるんです。
食物繊維には水溶性と不溶性があるのですが、甘酒の場合は後者の「水に溶けにくい不溶性食物繊維」が多く含まれています。腸を刺激して排便を促す働きがあるのが、不溶性食物繊維の特徴です。
またオリゴ糖は善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きをしてくれます。
飲む際は1日にカップ1杯、200ml程度を目安にしてくださいね。
腸活にオススメの飲み物:ココア
ココアにも食物繊維があり、水溶性・不溶性それぞれがバランスよく含まれています。
特に食物繊維の中でも、カカオ由来のリグニンという成分が便通や便臭に効果があるとされているんです。そのためココアは、腸活にぴったりな飲み物と言えます。
甘さもあるので、疲れてホッと一息つきたい時にもおすすめ。ココアを飲んで腸活に取り組みましょう!
飲む際は1日にカップ1杯、多くても2杯程度を目安としてください。
飲み物で腸活!効果をアップする飲み方のコツとは
先ほど紹介した腸活をサポートする飲み物の中で、皆さん気になるものはありましたか?
それぞれ単体で飲むこともできますが、さらに効果を高めるための飲み方をご紹介します。
腸活の効果をアップする飲み方:甘酒の場合
甘酒にははちみつをプラスすると、よりお通じが良くなる効果が期待できます。
はちみつには、オリゴ糖とグルコン酸が含まれています。いずれも、悪玉菌を抑制して善玉菌を増やす働きがあるので、腸内環境を整えてくれる効果が期待できるというわけです。
腸活の効果をアップする飲み方:ココアの場合
ココアは、甘くて飲みやすい長所がある反面カロリーが高いので、砂糖があまり入っていない粉末タイプのものを使用するのがおすすめです。飲む時は、低脂肪牛乳や調整豆乳などを加えてみましょう。
牛乳には乳糖が含まれており、便を柔らかくする効果があります。豆乳に含まれるオリゴ糖は大腸まで届くので、腸内で善玉菌として活躍します。
ほんの少しの工夫でさらに腸活効果がアップするので、ぜひ試してみてください。
腸活中に避けたい飲み物
腸活時には、カロリーオフと書かれているダイエット系の飲み物や、エナジーチャージ系ドリンクには注意しましょう。
これらの飲み物には、人工甘味料が含まれていることが理由です。人工甘味料は、腸内細菌のバランスに影響を与え、糖の代謝に異常が出る恐れがあるとされています。
また、全般的に冷たい飲み物は避けましょう。特に夏場は、氷入りの飲み物を一気に飲むことがありますが、お腹を冷やして下痢などの不調に繋がる場合があります。
腸の冷えが体の冷えになるので、腸活を意識する方は暑い日でも常温のものを飲むようにしてくださいね。
飲み物で腸活に取り組もう
腸活の効果が期待できる飲み物や飲み方を知っていただけましたか?
腸活には食事が大切なのはもちろん、飲み物を意識することも大事です。飲み物だと手軽さもあり、しっかり腸活もできます。
ぜひこの機会に、飲み物も意識して腸活に取り組んでみてくださいね。