わらびといえば春の山菜として有名だよね!
ほろ苦い美味しさが特徴で、山菜の中でも人気があるんじゃ
春に人気の山菜こそ「わらび」。大量に手元にあるなら、まずは保存して、後からゆっくりとお味を楽しみたいものですね。しかし、わらびは毒性があったり、アクが強い植物なので「下準備」がとっても大切。美味しく頂くためにも、正しい保存の知識を付けていきましょう。
わらびを冷凍保存するメリット
- いつでも食卓でわらびを楽しめる
- 急いで消費しなくてよくなる
- 下処理後に保存するので調理時に楽
わらびを冷蔵・冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
わらびって、気が付いたらすぐに硬くなっちゃうイメージがあるよ
わらびは採ったそのままの状態での保存は不向きじゃ
また、わらびは鮮度が落ちるのが非常に早い植物。生のわらびは鮮度が落ちると、硬くなり茶色に変色していきます。(もともと茶色のわらびもある)基本的にはそうなる前に食べきれるのが理想。
保存方法 | 賞味期限 |
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常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 (下処理後) | 1週間程度 |
冷凍保存 (下処理後) | 2~3ヵ月程 |
わらびはアクが強く、採った後にはどんどん硬くなることから、下処理をしてからの調理や保存が基本です。つまり、生の状態で保存することは不向きであると言えます。
わらびの冷蔵・冷凍保存の手順と解凍方法
わらびって下処理は絶対必要なのかかぁ?
わらびの灰汁はとっても強くて、生で食べると中毒を起こしてしまうんじゃ
保存方法 | ポイント |
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冷蔵保存 | ・約1週間保管可能 ・わらびらしい食感を楽しめる |
冷凍保存 | ・2~3ヵ月保存可能 ・解凍後に柔らかくなりすぎる可能性が |
わらびには毒性があるため、保存方法に関わらず「あく抜き」の下準備が鉄則です。わらびを入手したら鮮度の高いその日のうちに処理をして保存するのがポイント。
- 下準備であく抜きは必須!
- 採取・購入した日のうちに保存!
わらびを美味しく冷蔵・冷凍保存する手順
わらびを冷凍すると約2~3ヵ月も保存できるようになります!その一方で解凍後は柔らかさが出てしまい、食感が落ちてしまいます。保存期間は短くなりますが、わらびらしい食感を楽しみたい方は冷蔵保存を選ぶと良いでしょう。
いづれにせよ、あく抜き後のわらびは保存後すぐに食べられる状態になるため、ストックがあると料理の時短に役立ちます。
わらびの表面には産毛の様な細い毛に覆われていますので、流水で洗い流しましょう。簡単に落とせますよ。
その後、根元の硬い部分を切り落としておきましょう。
約1.5Lの水を鍋に入れ沸騰させたあと火を止め、重曹を小さじ1杯加えます。沸騰直後のお湯では温度が高すぎるので、粗熱をとってからわらびを投入。
その後、落し蓋や重しをのせ、わらびが完全にお湯につかる状態にしてから、半日~1晩置きます。
鍋の水の色が緑色になっているので、水を取り替えます。水が透明になるまでこの作業を繰り返せば、あく抜き完了です。
調理の時に便利なサイズに切りましょう。
わらびを冷蔵保存する場合
切り分けたわらびを、保存容器や保存袋に入れ、水をはって冷蔵保存します。毎日水を取り替えることで、約1週間保存可能。
わらびを冷凍保存する場合
わらびの水気をしっかりと切り、わらび同士が重ならないように平らにして保存袋に入れます。しっかりと空気を抜いて冷凍庫へ。
「冷蔵保存」したわらびの調理法
わらびらしい食感を楽しめめる冷蔵保存。加熱調理の必要もなく、そのままおひたしにも使えます。ただし、水の中で保存している間にも、どんどんわらびの風味が失われてしまうので、なるべく早く使い切るのがポイント。
「冷凍保存」したわらびの解凍法
冷凍保存されたわらびは解凍時には柔らかくなるので、くたりとした触感でも気にならない煮物や汁物に活用すると良いでしょう。凍ったままわらびを調理するのがおすすめです。
【豆知識】美味しいわらびの見分け方や栄養素
わらびって独特の見た目だよね。どんなものが鮮度が高いのか知りたいな!
わらびにはいろんな色があるからのう。色味以外での鮮度の確認法を知っておこう!
- 産毛がたくさんついている
- 茎が太く短い
- 切り口が変色していない
- 穂先が下を向いている
- 穂先が開いていない
わらびはものによって一言で色味を表現するのが難しいことありますね。そんなことから、鮮度をチェックする際には色味よりも形や特徴に注目すると選びやすくなりますよ。
わらびの栄養素と基礎情報
5大栄養素 | ビタミン |
旬の時期 | 春から初夏 (売り場に出回るのは地域により異なる) |
代表的な栄養素 | ・ビタミンA、B群、E、K ・ミネラル…等 |
おすすめの調理法 | おひたしや天ぷら:山菜の触感を楽しめる |
様々なビタミンが含まれるわらびですが、下処理の工程でどうしても栄養素は失われてしまいます。食べられる状態のわらびは、栄養を取るためというよりも、季節感を楽しめる食材としていただくと良いですね。
わらびには実は様々な色味のパターンがあります。よく見かける緑や茶色の他に、紫っぽかったり青っぽかったりすることも。色の違いについては、いろいろな説はあるものの、未だ解明されていないそうです。
わらびを使ったレシピ
わらびの保存法と一緒に下処理のやり方まで分かってなんだか得した気分!
面倒な場合には「下処理済みのわらび」を購入するのも良いかもな