長芋はとろろにしても、カットしていただいても美味しいよね!
ちょっと贅沢な気分で味わえる日本の味じゃな
長芋や山芋が手に入った時、中途半端に余ってしまい、どうすべきかお悩みの人もいることでしょう。実は長芋や山芋は、冷凍するのが賢い保存法。触ると痒くなってしまいますが、冷凍しておくと調理がぐっと楽になり、綺麗な見た目のまま賞味期限が延ばせるメリットもあるんです!
長芋・山芋を冷凍保存するメリット
- 冷蔵庫の場所を取らない!
- 解凍後の調理が楽になる!
よく耳にする「長芋」と「山芋」ですが、この2つに大きな違いはありません。山芋は芋類をまとめた総称で、この中に長芋が含まれるのです。スーパーでよく手に入り、私たちに身近なのは「長芋」の方ですので、この記事では「長芋」をメインに解説します。
長芋(山芋)を冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
長芋っていつまでも元気なイメージがあるな
その通り。山芋は昔から保存食としても活躍していたんじゃ!
山芋はカットすることで劣化状態を確認できます。まだ食べられる長芋は、断面が白く、身がしまっているものが挙げられますが、時間が経てば経つほどに栄養価や旨味はダウン。賞味期限が長い長芋ですが、早めに食べきれるのが理想です。
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | ・1ヵ月程度(丸ごとの場合) |
冷蔵保存 | ・1カ月程度(丸ごとの場合) ・1週間程度(カットした場合) |
冷凍保存 | ・1ヵ月程度(下処理済みの場合) |
長芋を丸ごと保存する場合は新聞紙に包み、冷暗所や冷蔵庫で保存。切り分けられている物は切り口にラップをかけ、保存袋や新聞紙に入れ冷蔵庫での保存が正解。しかし、保存中に場所を取るのがデメリット。予め調理しやすい形に下準備した上で冷凍保存すれば、場所も取らず、調理時にも便利ですよ。
長芋(山芋)の冷凍保存の手順と解凍方法
長芋って大好きだけど、どうしても手が痒くなっちゃうのが苦手なんだ
冷凍保存する時に、ちょっとひと手間加えると解凍後に扱いやすくなるぞ!
長芋は切り方ひとつで食感が多く変わる食材です。冷凍する前にどのようなレシピで活用するのか、どのような舌触りで楽しみたいのかを明確にできると良いでしょう。保存手順の中で、具体的な切り方や特徴も解説します。
- どんな風に調理するのかを考えておく
- 変色を防ぐために酢を活用する
長芋(山芋)を「冷凍保存」する手順
生のまま調理する際、どうしても下処理が大変な長芋。そんな長芋は、一度の作業でまとめて冷凍すれば手間が大きく省けます。また、冷凍する段階で下ごしらえをしておけば、解凍後に素手で触ることなくアレジできるようになるメリットも!
皮を剥いていると、長芋の成分でツルリと滑りやすくなるので要注意。山芋を握る部分だけ皮を残しておくのがおすすめです。また、包丁よりもピーラーを使った方が安心。
手が痒くなりやすい人は、時々お酢やレモン汁を手につけながら作業すると良いですよ。
皮を剥いた後の長芋は水気とぬめりが出るので、キッチンペーパーを使いしっかりと落としましょう。その後、お好みのサイズに切り分けます。
長芋をカットする
冷凍前にカットすると風味や触感は落ちますが、調理時間を節約したい人にはおすすめ。
- 大きめの千切り…サラダや炒め物に。(シャキシャキとした食感)
- 乱切り…揚げ物や炒め物に(ホクホク・ねっとりとした食感)
- 輪切り…ソテーやステーキに(しっかりとした歯ごたえが出る)
カットした後は変色を防ぐために酢水に10分ほどつけてアクを抜きます。(水1Lに対して大さじ2の酢が目安)
長芋をすりおろす
最も長芋らしい風味や触感をキープできる保存法。すりおろした後はお酢を数滴たらし混ぜ合わせることで、変色防止になりますよ。
長芋をたたきにする
調味料が良く絡むたたきは、長芋もの和え物に活用したい人にオススメ。叩きやすいサイズに適当切り分けた後、保存袋に入れて綿棒でお好みの大きさになるまで叩きます。
叩き終わったら、変色を防ぐため、お酢を数滴たらし全体にいきわたらせます。
長芋をカットした場合
保存袋の中で向きを揃えて長芋を平たく並べ空気をしっかりと抜き冷凍庫へ。
使いやすいサイズごとにラップで小分けしても便利です。
長芋をすりおろした場合
すりおろした長芋を保存袋の隅々まで平たく伸ばし入れ、空気が入らないようにして冷凍庫へ。
冷凍庫で半解凍になった状態で一度取り出し、菜箸なので使う分量ごとに切り目をつけて再度冷凍庫に入れておくと調理時に便利。
長芋のたたき場合
叩き終わった後は、そのまま冷凍保存します。形がいびつな為、空気の隙間ができやすいので要注意。
袋の中でたたきにした長芋を平たく伸ばし、ストローなどを使い隅々まで空気を抜き密封しましょう。
「冷凍保存」した長芋(山芋)の解凍方法
カットした場合の解凍方法
オススメの解凍法は「凍ったまま調理」もしくは「冷蔵庫で自然解凍」。どのようなレシピで長芋を使いたいのかを考えてみるのが良いでしょう。炒め物、揚げ物、煮物などは凍ったまま調理に、和え物やサラダならば自然解凍がピッタリです。
すりおろした場合・たたきにした場合の解凍方法
食べたい半日前などに冷蔵庫へ移動させ、自然解凍しましょう。解凍後には生のままでもいただけるので、料理のトッピングや、とろろご飯としても活躍します。
【豆知識】美味しい長芋(山芋)の見分け方や栄養素
長芋って、丸ごとのものとカットされているものではチェックするポイントが違うのかな?
それぞれで見分け方が異なるぞ!
- 水分を保ち重みがある
- 表面にツヤがある
- 表面に傷が無い
- まっすぐな形をしている
- ひげ根が残っている
- 切り口が白いもの
- 切り口が乾燥していない
- 切り口が太いもの
長芋をチェックする際には、皮の様子をチェックするのが大切です。黒ずんでいたり傷が無いかを見るようにしましょう。また、カットされたものは首に近いものや細いものはアクが強い傾向にあるので太いものを選べるとベスト。
長芋(山芋)の栄養素と基礎情報
5大栄養素 | ビタミン |
旬の時期 | ・11月~1月頃(秋掘り長芋) ・4月~5月頃(春堀り長芋) |
代表的な栄養素 | ・食物繊維 ・ビタミンB群、C、D、E、K ・カリウム ・亜鉛 ・ジアスターゼ ・アミラーゼ…など |
おすすめの調理法 | 生で食べる:加熱すると消化酵素が減少するため |
サラリといただける長芋ですが、実は栄養素がたくさん含まれており、スーパーフードとも呼ばれています!美容や健康に役立つビタミンも豊富、更に抗酸化作用も含まれているのでお肌にも嬉しいですね。
人によっては長芋を触るとかゆみを感じることも。これは長芋に含まれるアルカリ性のシュウ酸ナトリウムが原因。この記事でもご紹介しましたが、この成分の反対にあたる酸性のお酢やレモン汁を使うことでかゆみを抑えられます。
長芋(山芋)を使ったレシピ
長芋を冷凍すれば、好きな時にとろろご飯が食べられるようになるね!
とくにすりおろした長芋は冷凍保存で一押しじゃ!