里芋のホクホクねっとりした食感、クセになっちゃう!
茹でた里芋に塩を付けてシンプルにいただくのが贅沢じゃな!
賞味期限が短い里芋ですが、冷凍保存ができることをご存知ですか?実は里芋、冷凍保存に向いている野菜の1つ。冷凍すると色々な面で嬉しいことが沢山あるのです!冷凍保存のテクニックや、美味しく頂くためのポイントまで全部まとめて解説します。
里芋を冷凍保存するメリット
- 長期保存が可能になる!
- 解凍後の調理で味が染み込みやすくなる!
- 解凍後の調理時間が短くなる!
里芋を冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
里芋って、すぐに食べなきゃ!って思ってたけど…実際どのくらい日持ちするんだろう?
正しい保存方法を実践すれば、意外と長持ちするんじゃよ
時間がたった里芋は、皮を剥いた際に赤やピンク色の斑点が出ていたり、中の色が変色していることがあります。斑点はそのまま、変色部分は切り取れば食べられますが、栄養価や旨味は落ちている状態です。異臭が発生したり、ドロドロと柔らかくなる、芽が出る、中身が全体的に変色…となると、劣化が進んだ状態で食べられません。
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 1週間程 |
冷蔵保存 | 2週間程 |
冷凍保存 | 1カ月程 |
里芋の正しい保存方法ですが、常温の場合は新聞紙で里芋を包み、箱に入れ冷暗所で保存。冷蔵の場合は濡らした新聞紙で里芋を包みポリ袋に入れて保存するのが正解。しかし、その間にも鮮度は落ちていくので、劣化スピードを遅らせるには冷凍保存が一押しです!
里芋の冷凍保存の手順と解凍方法
冷凍しても里芋らしい旨味や食感はキープできるのかな?
里芋は冷凍向きの食材なんじゃ!解凍しても美味しくいただけるぞ!
冷凍方法 | 特徴 |
---|---|
生のまま冷凍保存 | ・味や食感をキープしやすい ・保存ステップがシンプル |
下茹でして冷凍保存 | ・より鮮度や栄養価を維持できる ・皮が剥きやすい |
冷凍した里芋は繊維が壊れるため、調理時間が短くても味がぐっと染み込みやすくなる嬉しいメリットがあります。つるつると滑りやすい里芋の皮を剥く作業が苦手な方は、皮剥きが楽になる「加熱して冷凍保存」がおすすめ。
- 生の場合には皮を剥く!
- 茹でる場合には皮付きのまま!
里芋を「生のまま冷凍保存」する手順
里芋は生のまま冷凍しても比較的ホクホク・ねっとりした食感や独特の味をキープしやすいのがポイント。皮付き、皮無し、どちらでも冷凍保存できるのですが、特に生の場合は泥の匂いが移ってしまいやすいので皮を剥いておくと安心です。
里芋はしっかりと水洗いしないとなかなか泥が落ちません。水を張ったボウルに里芋を入れグルグルとかき回すと里芋同士でぶつかり合い、汚れが落ちやすくなりますよ。
水は何度も交換し、水が透明になるまで繰り返し洗いましょう。
里芋は水分が付いていると滑りやすいので、皮を剥く前にしっかりと水気をふき取るのがポイントです。
里芋に触ると手が痒くなってしまう人は、お酢を手に付けることでかゆみを抑えられますよ。
好きなサイズに切り分けた後、保存袋に入れて空気を抜いて冷凍保存します。
里芋を「下茹でして冷凍保存」する手順
里芋の皮が付いた状態のまま加熱調理すれば、水溶性の栄養素を損なわずに冷凍保存でき、更に酵素の働きをブロックし劣化しにくくなるのが嬉しいポイントです。また、下茹ですると皮が剥きやすくなるメリットも。
里芋全体がしっかりと水につかる量を目安にして、鍋で水を沸騰させましょう。よく洗った里芋を入れ、アクが出てきたら取り除きながら約3~5分間固めに茹で上げます。
固めに茹で上げた里芋をザルに上げましょう。
皮むきは暖かいうちに手早く行うことで、皮が剥きやすくなるだけでなく、泥臭さが移るのを防ぐこともできます。熱いので、布巾を使いを剥くのがおすすめ。皮が剥きにくい場合は、包丁で1周切り込みを入れておくのも良いでしょう。
その後、調理時に便利なサイズに切り分けましょう。もちろんそのままの形でもOK。
里芋を保存袋に入れ空気を抜いてから冷凍しましょう。袋の中でなるべく平らにして収納することで、冷凍スピードが一定になります。
「冷凍保存」した里芋の解凍方法
生のまま冷凍しても、下茹でしてから冷凍しても、解凍時には凍ったまま調理に使うか、電子レンジで加熱してからいただきましょう。
【豆知識】美味しい里芋の見分け方や栄養素
里芋って見た目が綺麗で汚れていない物を選んでいたんだけど、これって正解…?
傷は無い方が良いのじゃが、泥は付いている方が美味しいぞ!
- 泥が付いている
- 泥が湿っている
- 傷がついていない
- 皮の部分の模様がはっきりしている
- 丸みがある
- 水分があり硬さがある
売り場に並んだ里芋を見た時、洗ってある綺麗なものを選びたくなりますが、それは要注意。洗われていない泥付きの里芋の方が、乾燥や菌から守られているので鮮度がキープされていますよ。また、袋詰めされている場合には、水滴がついていると時間が経っている証拠なので避けましょう。
里芋の栄養素と基礎情報
5大栄養素 | ビタミン |
旬の時期 | 9月頃 |
代表的な栄養素 | ・ビタミンC、B群 ・食物繊維 ・カリウム…など |
おすすめの調理法 | 加熱後そのまま食べる:里芋のぬめり成分(ガラクタン)を最も効率よく摂取できる |
里芋のぬめぬめした舌触りは「ガラクタン」という成分によるもの。実はこのガラクタン、肥満予防、コレステロールを下げる、などの働きが期待できるのだそう!独特の食感の裏にそんな効能が隠れていたのだと分かると、なんだか得した気分になりますね。
また、里芋は野菜の中でも特にカリウムを多く含みます。塩分を体から排出し、むくみや高血圧の予防も期待できるのだから嬉しいですね。ただし、塩分の強い濃い味付けには要注意。せっかくのカリウムの働きも半減してしまいます。
里芋を使ったレシピ
皮まで剥いて里芋を冷凍すれば、解凍後に塩を添えるだけで1品料理が完成するね!
豊富な栄養素を逃さないために、薄い味付けのレシピで活用しよう!