ぷりっぷりの牡蠣フライ、美味しいよねぇ~!!
牡蠣は、冬が近づくと食べたくなる食材じゃな
濃厚でクリーミーな牡蠣は、栄養が豊富なことから「海のミルク」とも呼ばれています。新鮮な牡蠣が手に入ったら一気にいただきたいところですが、そうもいかない時には冷凍保存を活用しましょう!ノロウイルス等の心配もあり、扱いが難しそうな牡蠣ですが、ポイントをおさえて冷凍・解凍すれば、美味しさを残したまま安全に長期保存できますよ!
牡蠣を冷凍保存するメリット
- 保存日数が延びる
- 面倒な下処理をまとめて行える
- 調理が簡単になる
牡蠣を冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
牡蠣は「あたる」っていうからね、早く食べないと怖いよね
牡蠣はよく加熱すること!これをしっかり覚えておこう
牡蠣を食べるにあたり最も怖いのが「食中毒」。どうしても生牡蠣を食べたい場合は「生食用」を新鮮なうちにいただくことが鉄則ですが、体調によってはそれでも「あたる」ことも。
ご家庭で召し上がる場合には、牡蠣が新鮮なうちによく加熱調理すると安心です。例えば、牡蠣のシーズンになると騒がれる「ノロウィルス」は、牡蠣の中心部を85℃以上で90秒以上加熱すれば死滅すると言われています。
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 | 2~3日(水揚げから5日) |
冷凍保存 | 1カ月 |
冷蔵保存では、なるべく買ったその日のうちに食べるのが望ましいですが、冷凍すれば約1カ月保存が可能です。面倒な下処理も、一度まとめてしてしまえば調理も簡単。新鮮な牡蠣がたくさん手に入ったら思い切って冷凍してしまうのが正解です!
牡蠣の冷凍保存の手順と解凍方法
牡蠣って殻ごと売ってるものもあるよね?どの状態で冷凍するの?
牡蠣はむき身でも殻付きでも冷凍できるぞ。一般的に売られている、むき身の冷凍方法を詳しく見ていこう!
冷凍保存法 | 特徴 |
---|---|
むき身を冷凍保存 | ・冷凍前に下処理をまとめて行えるので調理が楽 |
殻付きのまま冷凍保存 | ・殻を使用した料理に便利 ・解凍後に汚れを落とす工程が必要 |
牡蠣を美味しく冷凍保存する手順
- 下処理をしっかり行い牡蠣の汚れを落とす!
- 牡蠣の扱いは常にやさしく!
- 先に表面だけ凍らせる
冷凍した牡蠣の美味しさを保つためには、下処理が欠かせません!海水と同じ濃度の塩水で洗い流すことで水分が流れ出るのを防ぎ、解凍後もふっくらした牡蠣の身を楽しめます。また、調理時に使いやすいようひと手間加える(二段階で冷凍する)ことも大切。面倒な作業のように思いますが、このひと手間で後々の調理がぐっと楽になりますよ。
ボウルに、牡蠣と片栗粉を入れ、粉っぽくなくなるまで指先でやさしく混ぜ合わせます。
ポイント
- 牡蠣5~6個に対して片栗粉大さじ1程度
- 牡蠣の身をつぶさないようにやさしく
①とは別にボウルを用意し、濃度3%の塩水を作ります。塩水に牡蠣を入れて汚れを流しましょう。
ポイント
- 水500mlに対して塩大さじ1程度
- 海水と同じ濃度で洗い流すことで身の縮みを防ぐ
キッチンペーパーで水気をふき取ります。身がつぶれないよう一つひとつ丁寧に!
バットに牡蠣を並べ、上からラップをピッタリかぶせ冷凍庫へ。1時間後にいったん取り出します。
表面だけ凍った状態の牡蠣を保存袋へ。こうすることで牡蠣同士がくっつかず、調理がしやすくなります。空気をしっかり抜きましょう。
牡蠣の解凍方法
むき身を冷凍保存した場合
冷凍牡蠣は、必ず解凍してからしっかり加熱すること。冷凍時と同じように濃度3%(水500ml、塩大さじ1)の塩水を作り、30分~1時間程度浸しておくことで身がプリッとした状態に戻ります。冷凍のままだと加熱してもうまく火が通らず食中毒の原因に。
殻付きのまま冷凍保存した場合
牡蠣を耐熱皿に乗せ、ふんわりラップをかけて電子レンジへ。500Wで3~4分加熱します。殻から身を外し、必ず塩水で汚れを洗い流しましょう(殻を使用する場合も必ず身を洗うこと!)。蒸し牡蠣のような状態になりますが、このままでは食べられません。必ず十分加熱して下さい!
【豆知識】美味しい牡蠣の見分け方や栄養素
やっぱり大きくてプリッとした牡蠣が美味しいよねぇ
その直感は正しい!身がふっくらしている牡蠣を選ぶといいぞ
むき身の場合
- 身が厚く、貝柱が大きい
- 豆腐のような乳白色
- 外套膜(身の周囲の黒い部分)の厚みがあり黒ぐろしている
殻付きの場合
- 殻が固く閉じている(触れると閉じる)
- ずっしり重い
- 嫌なにおいがしない
牡蠣の栄養素と基礎情報
5大栄養素 | ミネラル |
旬の時期 | 11~4月 |
代表的な栄養素 | ・タウリン ・グリコーゲン ・亜鉛 ・カルシウム |
おすすめの調理法 | 冷凍牡蠣を使うなら、食中毒防止の観点からもカキフライ、グラタン、パスタ、アヒージョのように、十分に加熱処理ができるものが安心です。 |
牡蠣を楽しむなら、レシピにひと手間加えてみるといいでしょう。例えば、美肌のために意識したい「亜鉛」は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収されやすくなります。カキフライにはレモンを添えて。レモンで下味をつけた牡蠣のソテーなども風味がよさそうですね。
牡蠣を使ったレシピ
下処理済みだから、手軽に料理できるね
よく加熱して美味しくいただこう!!