イカって、美味しいんだけどさばくのが大変!すぐに食べなきゃ悪くなるし、扱いにくいよね
コツをつかめばイカの下処理は簡単じゃ!まとめてさばいて冷凍ストックしておけば、料理の幅が広がるぞ!
様々な味付けや調理法で楽しめるイカ。食卓の主役にも、メインの引き立て役にもなれる、万能食材として多くの人に親しまれています。その反面、イカは「食あたりするとひどく苦しむ」とも言われます。
傷んだイカを食べてお腹を壊すのはもちろんですが、もっと恐ろしいのは寄生虫のアニサキス!今回は、そんな食中毒の予防にも役立つ冷凍保存法をご紹介していきます!
イカを冷凍保存するメリット
- 長期保存ができる
- 食中毒の予防に
- ひと手間加えて調理が楽に!
イカを冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
イカが腐るとすごいにおいがするよねぇ!
内臓の腐敗がにおいの原因じゃ!腐る前に処理しよう
イカは内臓が最も早く傷み、腐って破けた内臓によってイカ全体の腐敗も進むように。嫌なにおいがしてくるので、傷んだイカは比較的簡単に見分けがつきます。鮮度をなるべく保つためにも、イカは「新鮮なうちに内蔵処理」が鉄則です!
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 | 2~3日 |
冷凍保存 | 1カ月 |
内臓を取って処理を済ませたイカなら、冷蔵庫で2~3日は保存可能です。生食の場合は、買ったその日のうちに食べましょう。冷凍保存なら1カ月はほとんど味が変わらない状態でいただけます。
イカの冷凍保存の手順と解凍方法
冷凍すると味が落ちるんじゃない??
イカは冷凍しても味が落ちない食材なんじゃ!安い時に買いだめて冷凍するのが賢いぞ!
寄生虫(アニサキス)による食中毒の予防のためにも、生のイカは一度冷凍することをおすすめします。マイナス20度で24時間経過するとアニサキスは死滅するとされていますが、冷凍庫の開閉が多いとそれも十分ではありません。解凍後の加熱も合わせて意識し、食中毒の防止に努めてくださいね。
参考情報:厚生労働省-アニサキスによる食中毒を予防しましょう
イカを美味しく冷凍保存する手順
- 内臓をキレイに取り出す
- 部位ごとに分けて冷凍
- 用途に応じて切り方を変える
イカの冷凍保存をする際には、傷みやすい内臓はきれいに取り除くこと。下処理をきちんと行った冷凍イカは、生のモノと遜色ない美味しさを楽しめますよ。
胴体に手を入れ足を引き抜きます。一緒に骨を取り除いておきましょう。ワタも傷つけないよう引っ張り出します。
※イカの白さや柔らかさを重視したい場合など、好みに応じて皮を剥いでおきます。
イカの目と足の境目に包丁を入れます。この時、足の付け根にあるクチバシも切り落としておきましょう。大まかにさばき終えたら水洗いします。
用途に応じて部位ごとに切り分けます。輪切りでは歯ごたえが残り、縦方向に切るとやわらかくなります。食感や大きさを意識してあらかじめ切っておきましょう。
キッチンペーパーでよく水気をふき取ります。
部位ごとに、1回分ずつラップに包みよく空気を抜きます。(先に取り除いたワタも、新鮮なモノならラップで包んで冷凍可能。必ず身と分けること。)保存袋に入れて冷凍庫へ!
以下のように、冷凍する前にひと手間加えておくのもおすすめです。
フライ用の衣をつけてから
輪切りにした胴体に、小麦粉・溶き卵・パン粉を順につけてバットの上で冷凍。表面が凍ったら保存袋へ入れておく。凍ったまま揚げるだけでイカリングフライが作れます。
下味をつけてから
醤油、マヨネーズなど、お好みの味で下味をつけておくと、さっと一品作りたいときに便利です。保存袋の中で味付けをして揉み込み、平らに広げて冷凍庫へ。
イカの解凍方法
冷蔵庫に移し、5~6時間かけて自然解凍すると、ムラなく仕上がります。急ぎの場合はラップに入れたまま15分程度流水にあてて解凍しましょう。イカを切り分けずに冷凍した場合は、半解凍で調理すると切りやすいのでおすすめです。
【豆知識】美味しいイカの見分け方や栄養素
新鮮なイカは透明なんだよね!!
イカは、水揚げ後から時間が経つとどんどん白く濁るんじゃ。目の色にも注目しよう!
- 表皮に透明感がある
- 表皮が白濁していない
- 目が濁っていない
- 触るとさっと色が変わる(※ただし店頭でむやみに触るのは避けましょう)
イカといっても、スルメイカ、ヤリイカ、アオリイカ等々、種類がかなり豊富です。お寿司屋さんなどでは、数種類のイカが食べられることも珍しくないでしょう。鮮度を見分けるために共通して言えることは、「表皮が白濁していない」こと。なるべく透明感が残り、模様がはっきりわかるものを選びましょう。
イカの栄養素と基礎情報
5大栄養素 | タンパク質 |
旬の時期 | 1年中(種類によって違う) |
代表的な栄養素 | ・タンパク質 ・DHA(ドコサヘキサエン酸) ・EPA(エイコサペンタエン酸) ・タウリン ・亜鉛 ・コラーゲン |
おすすめの調理法 | 皮ごと調理:イカの薄皮に含まれるコラーゲンを効率よく摂取できる ワタを使った調理:塩辛などにすると、イカの栄養を捨てることなく丸ごと食べられるのでおすすめ |
イカには、青魚に多いことで知られているDHAやEPAが含まれます。これらは人間の体内ではほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種。積極的に摂取したいですね。イカをよく噛むことで、あごも強くなり唾液の分泌量も増えます。噛むことが苦手と言われている現代っ子にもピッタリです。
イカを使ったレシピ
イカ刺し、イカ唐揚げ、イカリング!仕上げは塩辛かな!
おつまみメニューじゃな!!