新鮮なホタテのお刺身、甘くてプリプリで最高だよね!
食卓に並べば一気に豪華になるな
お寿司や串焼きに欠かせない食材の「ホタテ」。分厚い貝柱を一口でほおばると、何とも贅沢な気分を味わえますよね。長持ちしないと思われがちなホタテですが、冷凍テクニックを活用すれば、お刺身などの生食用でも長期保存が可能に。今回は、ホタテの冷凍方法を「ホタテのさばき方」や「解凍の裏ワザ」とあわせてご紹介していきます。
ホタテを冷凍保存するメリット
- 生ホタテでも長く楽しめる!
- 面倒な下処理を一気にできる!
- 難しい貝むきがいらない(ボイルの場合)
ホタテを冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
ホタテって貝殻付きで売っているイメージがあまりないかも…
ホタテの加工は少しコツがいるからね。産地のスーパーでは殻付きの新鮮なホタテもたくさん売ってるぞ!
スーパーなどでよく見かけるのは、下処理を済ませて貝柱のみの状態に加工されたもの。その理由は、ホタテは貝に入ったままだと鮮度が落ちるスピードが速まるためです。貝殻付きのホタテは新鮮な証。もし貝殻付きホタテが手に入ったら、鮮度を落とさないようすぐに下処理をしてしまいましょう!
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 | 生の場合:1~2日 加熱調理する場合:2~3日 |
冷凍保存 | 2~3週間 |
「刺身用」として売られているものは、もちろん生で食べられる新鮮なホタテです。しかし、生食で楽しめるのは買ったその日か、せいぜい翌日まで。加熱調理する場合でも、冷蔵保存では2~3日中に食べきりたいところです。すぐに食べ切れない分は迷わず冷凍庫に入れましょう!
ホタテの冷凍保存の手順と解凍方法
ホタテは貝のまま冷凍庫に入れればいいのかな?
貝殻付きの冷凍はおすすめしないぞ。
ホタテの貝殻は大きくかさばるため、冷蔵・冷凍どちらも貝殻付きでの保存は向きません。
冷凍保存法 | メリットとデメリット |
---|---|
生のまま冷凍 | ・解凍後も生食で楽しめる ・冷凍前の下処理(殻から外す作業)が大変 |
ボイルして冷凍 | ・加熱料理に手軽に使える ・下処理が簡単 ・稚貝(小さめの、いわゆる「ベビーホタテ」)に向いている |
ホタテの貝柱や貝ひもを冷凍しておくと、2~3週間はお刺身でいただけるほど長持ちします。しかし冷凍前の下処理は、ホタテを扱ったことがない人には一苦労。加熱して楽しむ場合や、特に処理が大変なホタテの稚貝(ベビーホタテ)を冷凍する際は、ボイルしてから冷凍すると簡単ですよ。
- 貝殻付きの場合はなるべく早くはずす
- 用途に合わせて「生・ボイル」に分ける
- 臭い移りのないようしっかり密閉!
活きのいいホタテが手に入ったら、なるべく早く貝殻から外して下処理を行いましょう!あまり知られていないホタテの下処理ですが、北海道や青森県などの産地では、家庭でもホタテ用のヘラを常備するほど一般的。これを機に、ほたての「ほやき」(青森の方言で「ホタテの殻を外すこと」)に挑戦してみてはいかがでしょうか?
ホタテを美味しく「生のまま冷凍保存」する手順
※刺身用(殻なし)を購入した場合はスキップ
ふくらみがある方を下に持ち、天井部(平らな方の貝)をヘラではがします。(貝を2枚に分けるように引きはがす)。ホタテ専用のヘラがあれば望ましいですが、ない場合にはバターナイフなどを代用しましょう。貝殻で手を切らないよう軍手などを付けて作業するといいですよ。
貝殻付きの物は、新鮮でガッチリ貝を閉じているものも。隙間があくのを待って、ヘラを差し込みましょう。
※刺身用(殻なし)を購入した場合はスキップ
ホタテがくっついている、ふくらみのある方の殻に、ヘラを添わせるようにして身をそぎます。貝柱を削がないように、しっかり貝に沿わせます。
取り出した身は部位ごとに分けて、貝毒が含まれる可能性がある「ウロ」と「エラ」は捨てましょう。
※刺身用(殻なし)を購入した場合はスキップ
貝柱・生殖巣は水洗い。貝ひもは塩もみして汚れを取り除き、よく水ですすぎます。
キッチンペーパーで水気をふき取りましょう。貝柱と貝ひもは、乾燥しないようラップで包んでから保存袋へ。冷凍庫になるべく平らになるようにおきます。1回分ずつに分けておくと使いやすいですよ!
ホタテを美味しく「ボイルして冷凍保存」する手順
ホタテが殻ごと入るくらいの大きな鍋にお湯を沸かし、ホタテを投入します。殻が自然と開いて、はしでつつくと身がポロッととれるくらいになればOKです。ざるに引き上げましょう。
ボイルしたホタテの身は、簡単に貝から剥がれます。身だけを取り除き粗熱を取りましょう。ホタテの黒くなっている「ウロ(中腸線)」という部分には、貝毒が含まれる可能性があります。必ず取り除きましょう。
水気が残っていたらふき取り、保存袋に入れて冷凍庫へ。1時間後に一度取り出してホタテ同士をはがしておくと、調理の際にパラパラッと取り出しやすくなりますよ。(特に稚貝の場合)
ホタテの解凍方法
生のまま冷凍保存したホタテ場合
使う分だけ冷蔵庫に移して自然解凍させましょう(半日程度)。急ぎの場合は、ビニール袋に入れて封をし、流水でも解凍できます。量にもよりますが、30分~1時間で解凍できます。
裏ワザ:塩水解凍
ボールに氷を入れ塩小さじ1を投入。冷凍ホタテをラップから取り出し氷の中に混ぜ入れます。ボウルの上にラップをかぶせて常温で2~5時間放置。0度に近い低温でじっくり解凍することで、水分が抜けにくくプリプリ食感のホタテを楽しめます!
ボイルして冷凍保存したホタテの場合
スープや味噌汁なら、凍ったまま使用できます。解凍してから使いたい場合には、生の場合と同じように冷蔵庫に移して自然解凍させるといいでしょう。急ぎの時も生の場合と同様に、ビニール袋に入れて封をし、流水解凍でもOK。
【豆知識】美味しいホタテの見分け方や栄養素
やっぱり身がアツいホタテが美味しいよねぇ!!
さすが羊ちゃん!美味しいホタテが分かってるね!
貝殻付きの場合
- 貝がしっかり閉じている
- 貝ひもがしっかり貝についている
- 貝に厚みがある
貝柱の場合
- 表面に艶がある
- 白く濁っておらず透明感がある
- ふっくらと身が厚い
ホタテの栄養素と基礎情報
5大栄養素 | ミネラル |
旬の時期 | ・5月~8月 ・12月~3月 ※産地によって旬が異なる ※養殖も盛んなため基本的には年中手に入る |
代表的な栄養素 | ・タウリン ・亜鉛 ・ビタミンB1 ・ビタミンB12 |
おすすめの調理法 | 焼く・揚げる:水に溶けやすいタウリン、ビタミンB類を逃さないため。 スープ料理:茹でる場合は、汁ごといただける味噌汁やスープがおすすめ。 |
産地や漁獲方法によって水揚げの時期がずれるため、日本では1年を通してホタテを楽しめます。養殖のホタテでも天然のプランクトンを食べて育っているため、天然ホタテと遜色ない美味しさです。ちなみに、「ホタテは高価で買いにくい!」といった場合には小さめの稚貝「ベビーホタテ」もおすすめ。200~300円程度で具がたっぷりのお味噌汁が作れますよ!
生で冷凍したホタテは、刺身はもちろん、カルパッチョなどにしてもプリプリの食感を楽しめます。ボイルホタテは味噌汁やバター焼きに。用途は幅広く、あらゆる味付けになじ、いのが嬉しいですね。
ホタテを使ったレシピ
1品足りない時にささっとホタテ料理ができちゃうなんてすごい!
冷凍ホタテで、一気に料理上級者じゃな!!