鶏肉を冷凍した事があるけど、パサパサして美味しくなかったんだ
鶏肉を闇雲に冷凍・保存するのはNG!ちょっとしたコツをつかめばしっとりジューシーに仕上がるぞ!
牛肉や豚肉と比べて求めやすい価格設定が嬉しい「鶏肉」。レシピのレパートリーも多く、あると重宝しますが、日持ちしないので買いだめしにくいのが弱点でしょう。鶏肉は冷凍保存するとメリットが沢山ありますよ!この記事では、鶏肉の部位別の冷凍保存術や、旨味を逃さずに解凍するポイントを解説します。
鶏肉を冷凍保存するメリット
- 日持ちしない鶏肉を長期保存できる!
- 鶏肉の品質をキープできる!
- 安い日のまとめ買いもへっちゃら!
- 解凍後は包丁いらずで調理できる!
- 下味冷凍なら調理時間を節約できる!
鶏肉を冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
鶏肉の賞味期限ってどのくらいだろう?
鶏肉は数日で使い切るのが必須!その理由を説明しよう。
牛肉や豚肉と比べて、鶏肉はもともと水分を多く含み傷みやすいという欠点があり、「消費期限」が記載されています。そんなことから鶏肉の「消費期限」は厳守するようにしましょう。
鶏肉の保存期間の基本情報
保存方法 | 保存期間 |
---|---|
常温保存 | 適さない |
冷蔵保存 | 2~3日程 ※パッケージに記載の消費期限を参考に |
冷凍保存 | 2週間~1ヵ月程 ※部位によって保存期間が異なる |
下味冷凍 | 1ヵ月程 |
水分が多い鶏肉は乾燥や雑菌が大敵。購入後は冷蔵保存して数日以内に使い切るのが鉄則です。それが難しい時は、購入してからすぐに冷凍保存することで食中毒のリスクを回避しつつ賞味期限を引き延ばせます。
日持ちしない鶏肉も、冷凍保存ができると分かればまとめ買いも怖くありませんね。予め使いやすい形にしてから冷凍すれば解凍後の調理時間を短くできるメリットもありますよ。
切り分け方別の賞味期限
切り分け方 | 冷凍時の賞味期限 |
---|---|
鶏ひき肉 | 2~3週間程 |
鶏もも肉 鶏むね肉 手羽先 手羽元 | 3週間程 |
ささみ | 3週間程(そのまま冷凍した場合) 1ヵ月程(加熱してから冷凍した場合) |
鶏肉は部位や切り分け方によって「脂の量」や「空気に触れる面積」が異なるため、同じように冷凍しても保存期間に違いが出ます。部位別の賞味期限を予め把握し、保存袋にメモしておけると安心ですよ。
鶏肉の冷凍保存の手順と解凍方法
鶏肉は乾燥しやすいんだね…どうしたら冷凍してもジューシーに仕上がるの?
急速冷凍&ゆっくり解凍を徹底しよう!鶏肉の水分の流出を防いて美味しさもキープできるぞ
冷凍方法 | 特徴 |
---|---|
冷凍保存 | ・保存方法がシンプルで簡単! ・用途が決まっていない人にぴったり ・鶏肉の部位によっては冷凍後の賞味期限が異なる |
下味冷凍 | ・冷凍する際に下準備が必要になる ・解凍後は加熱調理だけで1品料理が完成 ・調味料でコーティングされるため酸化に強くなる ・鶏肉に味がしっかりとしみ込む |
鶏肉の冷凍保存は、乾燥対策と雑菌対策がポイントになります。鶏肉を取り扱う際には、ビニール手袋や菜箸を使い直接触らないようにしましょう。もちろん、清潔な包丁とまな板を使うのもお忘れなく。
- 直接鶏肉を触らない!
- 保存袋は空気を抜いて密封する!
- 急速冷凍&ゆっくり解凍する!
鶏肉を「冷凍保存」する手順
鶏肉から出てくるドリップ(水分)をキッチンペーパーで拭き取りましょう。冷凍中の霜付きや品質低下を防ぐ働きがあります。その後、お好みのサイズに鶏肉をカットしてください。
「鶏もも肉」「鶏胸肉」「ささみ」に関しては、筋や脂身などの不要な部分を予め取り除いておくと良いでしょう。
鶏肉の乾燥対策として、保存袋に入れた後はしっかりと空気を抜いておきましょう。また、鶏肉はなるべく平らにならして保存袋に入れることで、冷凍にかかる時間のムラを防げます。
鶏もも肉の場合
使いやすい分量ごとにラップでぴたりと包んでから保存袋に入れましょう。必要な分量だけ取り出して解凍できるので便利です!
鶏もも肉の生臭さや水っぽさが気になる時には、塩や酒を少々振り馴染ませておくのも良いでしょう。キッチンペーパーで水気をふき取るのをお忘れなく。
保存期間:最大3週間
鶏もも肉の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
鶏胸肉の場合
鶏胸肉も「鶏もも肉」と同様に、匂いや肉の水気が気になる場合には、塩や塩を少々振りかけて全体に馴染ませておくのがコツ。
使いやすい分量ごとにラップで小分けしてから保存袋に入れて冷凍しましょう。肉同士のくっつきを防止する役割がありますよ。
保存期間:最大3週間
鶏胸肉の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
手羽先の場合
手羽先は、酒を振りかけてしばらく置いてから、キッチンペーパーで水気をふき取りましょう。肉の臭み消しになるだけでなく、旨味を封じ込めてくれますよ。その後、ラップに包んでから保存袋へ。
煮込み料理などで味をよく染み込ませたい時には、予め肉と骨の間に切り込みを入れておくのもオススメ。
保存期間:最大3週間
手羽先の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
手羽元の場合
手羽先と同様、予め酒を少々振り分けてしばらく置いた後、キッチンペーパーで水気をふき取ります。その後、使いやすい分量ごとにラップに包み、保存しましょう。
保存期間:最大3週間
手羽元の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
鶏ひき肉の場合
鶏ひき肉は、保存袋いっぱいに広げながら入れましょう。その後は、菜箸などで切り込みを入れてから冷凍します。必要な分量だけポキッと折って取り出せて便利!
鶏ひき肉は空気に触れる面が多い為、他の部位と比べても傷みやすいので注意して。保存期間中でも早めに消費することを心がけましょう。
保存期間:2~3週間
鶏ひき肉の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
ささみの場合
ささみは1個ずつラップで包んでから保存袋に入れましょう。乾燥や肉同士のくっつきを回避しつつ冷凍保存できますよ。
保存期間:最大3週間(そのまま冷凍した場合)
もしも時間に余裕があるなら、加熱調理して冷凍するのも一つ手。賞味期限がより長くなります。下茹でしたり電子レンジで加熱し、ささみをほぐしてからラップで小分けして冷凍しましょう。
保存期間:最大1ヵ月(加熱調理後に冷凍した場合)
冷凍した鶏肉の解凍方法
冷凍した鶏肉は、使いたい半日前に冷蔵庫に移動させ、じっくり自然解凍してから加熱調理します。電子レンジ解凍や常温解凍は、急激な温度変化により旨味が流出する原因になるのでNG。解凍を急ぐ場合は、保存袋ごと「流水解凍」や「氷水解凍」が良いでしょう。
冷凍中に鶏肉が傷むケースに要注意!
家庭用冷凍庫は扉の開け閉めも多く、温度を一定に保つのが難しいことも。下記は、冷凍中に鶏肉が傷んでしまった状態の代表例。冷凍したからと安心せず、解凍後の様子を確認してから調理することをおすすめします。
- 異臭がする(アンモニア臭・酸っぱい臭い)
- 変色している(黄色・灰色など)
- 白い斑点ができている
- 表面にヌメリがある
- 鶏肉が糸を引いている
【豆知識】美味しい鶏肉の見分け方や栄養素
鶏肉は傷みやすいからこそ、鮮度の高いものを選びたいな。だけど、何をチェックすべきか分からないよ
鶏肉は「どれだけ水分を保持しているか」をチェックしよう!早速見ていこう
- 透明感のあるピンク色をしている
- 弾力とハリがある
- 毛穴がハッキリして盛り上がっている(皮付きの場合)
この記事でも解説しましたが、鶏肉は牛肉や豚肉と比べても水分が多いのが特徴です。パッケージ内に水分が染み出ている鶏肉は、時間が経った証拠であり、鮮度が低下していると判断できます。このような鶏肉は避けるのが良いでしょう。
鶏肉の栄養素と基礎情報
5大栄養素 | タンパク質 |
注目の栄養素 | ビタミンA:豚肉や牛肉に比べて10倍以上の含有量。特に「鶏むね肉」や「ささみ」に多く含まれる。 |
代表的な栄養素 | ・ビタミンA ・ビタミンB群 ・ビタミンC ・ビタミンE ・ビタミンK ・ナイアシン ・葉酸 ・鉄分 ・ナトリウム ・カリウム ・マグネシウム ・カルシウム…など |
注意点 | 加熱しすぎない:鶏肉に含まれる水分が飛びパサパサしやすい。 |
おすすめの調理法 | 茹でる・蒸す:油を使わない調理法でカロリーダウンに繋がります。 乳製品・卵と一緒に:動物性タンパク質と一緒に摂取すると鉄分の吸収率がアップします。 |
鶏肉は部位によって様々な種類がありますが、基本的に栄養価に変わりはありません。脂肪分も少なく良質なタンパク質を含む鶏肉は、低カロリーであることもポイントです。ダイエット中の方やカロリー制限がある方は、茹でるなどして更に脂質カットも可能。調理法や部位を使い分けて、上手に栄養バランスをコントロールしてみてください。
部位ごとの特徴
- 鶏もも肉…生活習慣病や貧血を防ぐ鉄分やビタミンB2が豊富。
- 鶏胸肉…皮膚炎や口内炎予防に役立つビタミンAやナイアシンが豊富。
- 手羽先…美容に欠かせないコラーゲンが豊富。
- 手羽元…皮膚を丈夫にするビタミンAやビタミンB12が豊富。
- ささみ…低カロリー高タンパク。胃にも優しい。
鶏肉を使ったレシピ
「急速冷凍」と「ゆっくり解凍」を実践したら、しっとりジューシーな鶏肉に仕上がって感動したよ~!
鶏肉の冷凍保存を活用すれば、まとめ買いもへっちゃら!節約にも効果的じゃな