牛肉って冷凍すると質が一気に下がるイメージだな
牛肉の性質を理解すれば、美味しく長期保存が可能になるぞ!
牛肉を冷凍保存したはいいものの、解凍時にお肉が硬くパサパサしてしまった経験はありませんか?柔らかくジューシーな食感を保てる正しい牛肉の冷凍保存を知れば、まとめ買いをしても、もう怖くありません!正しい冷凍・解凍法、美味しくいただくコツを見ていきましょう。
牛肉を冷凍保存するメリット
- 長期保存できるようになる!
- 変色の心配がなくなる!
- まとめ買いしても使い切れる!
牛肉を冷凍保存すると賞味期限はどのくらい?
牛肉が変色し始めたら、もう食べないほうがいいのかな?
変色は酸化によるもの。腐っていると言うわけではないんじゃ
牛肉は酸化に敏感な食品です。冷蔵保存していると茶色に変色することもありますが、痛んでいるわけではないので、結論からすると食べられます。腐っている場合には、異臭やぬめりが現れるので併せて確認すると良いでしょう。
賞味期限の基本情報
保存方法 | 賞味期限 |
---|---|
冷蔵保存 | 2〜3日程度 |
冷凍保存 | 3週間程度 ※切り分け方により変化 |
下味冷凍 | 1か月弱 |
通常約数日の賞味期限も、冷凍することで平均的にみて3週間程度まで保存が可能になります。まとめ買いして牛肉が手元にたくさんある時は、ひとまず冷凍保存すれば劣化を防ぎつつ賞味期限を伸ばせるのです。
切り分け方別の賞味期限
切り分け方 | 冷凍時の賞味期限 |
---|---|
ひき肉 | 2〜3週間程度 |
薄切り肉 ブロック肉 ステーキ肉 | 3週間程度 |
かたまり肉 | 4週間程度 |
空気に触れるお肉の面積が多い形状ほど、酸化しやすく賞味期限が短くなります。冷凍保存すると長期保存が可能となりますが、牛肉の切り分け方に応じて賞味期限の目安を把握しておくとより安心です。
牛肉の冷凍保存の手順と解凍方法
とにかく解凍時にパサパサさせたくない!どんなふうに保存するのが正解?
おすすめの保存方法は大きく分けて2つ。それぞれの違いをみて行こう
冷凍方法 | メリットとデメリット |
---|---|
冷凍保存 | ・保存のステップがシンプル ・調理時に必要な分だけ使える ・肉の形状によっては酸化しやすい |
下味冷凍 | ・牛肉に味がしっかり染み込む ・肉がコーティングされるので酸化しにくくなる ・加熱調理するだけで料理が完成する ・冷凍保存時に下準備が必要 |
牛肉は鶏や豚に比べても保持できる水分量が圧倒的に少ないので、解凍時に硬くパサパサしてしまいます。それを回避するためにも、鮮度が高く清潔な状態で冷凍保存するのがキーポイント。
- 鮮度の高い牛肉を使用する
- 牛肉を素手で触らない
- 牛肉のドリップをしっかりと取る
牛肉を「冷凍保存」する手順
牛肉から出るドリップ(赤い血液のような液体)をキッチンペーパーで拭き取ります。臭みの原因や細菌の繁殖を防ぐためにも、ドリップ処理は丁寧に行いましょう。
牛肉を密封できる保存袋に入れます。この際、保存袋の空気をできる限り抜くことで、牛肉の酸化を遅らせることができます。
薄切りの牛肉の場合
薄切り肉は薄く広げ、なるべく他の肉同士で重ならないように冷凍。大きい場合は一枚ずつ小分けするのもオススメ。
こま切れの牛肉の場合
こま切れ肉は、使う分量ごとに小分けしてラップで包みます。
牛ひき肉の場合
ひき肉を保存袋に入れた後、平たく伸ばします。菜箸などで切り込みを入れておくと調理時に便利です。
厚切り肉の場合
塊肉(ブロック肉)は使う分量ごとにラップして保存袋へ、ステーキ肉なら一枚ごとに冷凍します。
牛肉を「下味冷凍保存」する手順
牛肉はドリップを拭き取ることを忘れずに。他に野菜なども入れる場合にはよく洗い水分を拭き取っておきましょう。
よく揉み込むことで味が均一に広がるだけでなく、調味料で牛肉をコーティングでき、酸化に強くなります。
下味をつけた牛肉は平たくして空気を抜きます。
牛肉の下味冷凍|レシピ紹介はこちら
しっとりジューシーに仕上げる!牛肉の解凍方法
牛肉は、急激な温度差をなくして解凍するのがポイント。1日、もしくは半日前にあらかじめ冷蔵庫に移動させたり、流水解凍をしましょう。常温解凍は食中毒の原因になる菌を活性化させるため、タブーだと言うことを覚えておきましょう。
【豆知識】美味しい牛肉の見分け方や栄養素
牛肉って鮮やかな色味だからどれも新鮮に感じるんだよね
パッとみただけではわかりづらいかも知れんが、ちゃんと鮮度を確かめる方法があるぞ
- ドリップが出ていない
- 潤いやツヤがある
- 赤身と脂身の境界がはっきり
- 赤身がピンク色に近い
- 脂身が乳白色
- サシのキメが細かい
もともと赤身部分が鮮やかな色をしている牛肉ですが、だからといって新鮮であるとは限りません。赤身だけでなく脂身部分まで気を配れると、鮮度の高い牛肉を選べる手がかりになります。
牛肉の栄養素と基礎情報
5大栄養素 | タンパク質 |
旬の時期 | 冬場 |
代表的な栄養素 | ・タンパク質 ・カリウム ・ビタミンB群…など |
おすすめの調理法 | 茹でる・煮る・蒸す:料理過程で脂質が溶け出す 網焼き(焼き肉など):脂肪分を減らせる |
牛肉は切り分けられた直後は黒っぽい赤茶色をしていて、空気に触れることで赤色に変化します。買ったばかりのお肉をトレイから出した時に、肉が重なり合った箇所が茶色になっていても傷んでいるわけではありません。
様々な産地から一年を通して手に入る牛肉なので旬はない?と思う方もいるでしょう。しかし、寒い時期の牛は脂肪が増え旨味がアップするため、最も美味しくなると言えます。
牛肉を使ったレシピ
色味が変わる牛肉って奥が深いね!今まで全然知らなかったよ
牛肉は水分が飛びやすい食材じゃ。買ったその日のうちに冷凍保存がベスト!