ハーブで料理をレストラン風に格上げ!食のプロが教える種類別のオススメ調理法・使い分け

爽やかですっきりとした香りが特徴的なハーブ。彩りを足すために添えるだけでなく、食材の臭みを消してくれたり、香り付けに有効だったりと活用の幅が広いですよね。

今回はハーブの種類別でみる、おすすめの調理法や使い分けをご紹介します。「ハーブは種類が多くて何をどう使えばいいのか分からない…」という方も、ぜひチェックしてみてくださいね。

この記事を書いた人
合同会社HITOOMOI

2019年1月に設立したフードコーディネーターと管理栄養士が在籍する料理研究家の会社。レシピの企画・開発から撮影、スタイリング、栄養計算、商品開発を中心に事業を行う。ミッションは「好きな人を想う手作り料理で幸せな食卓づくりを。」

もくじ

料理に活躍するハーブの種類と特徴

皆さんに馴染みがあるハーブの代表といえば、イタリアンパセリやバジルなど、イタリアンメニューで使われているものが多いと思います。

スーパーなどでも買えるハーブの主な種類と特徴を紹介します。

  • イタリアンパセリ
    パスタやリゾット、カレーなどに使われることが多く彩りを足してくれます。そのまま使っても、細かく刻んでも使用できます。
  • バジル
    爽やかな香りが特徴的で、イタリアンメニューに華を添える欠かせない存在です。
  • ミント
    スイーツに飾られることが多いハーブで、すっきりとした香りが特徴です。臭み消しやカクテルのモヒートにも使われます。
  • コリアンダー
    パクチーとも呼ばれ、独特の強い香りが特徴です。タイ料理で使われることが多く、サラダやスープに使えます。
  • ルッコラ
    ほどよい辛みが特徴的で、そのままサラダとしてよく使われます。

また、ハーブは料理に合わせて使い分けることで素材をより活かすことができます。

上記で紹介した以外にも、まだまだハーブの種類があるのでメイン料理に合わせられるようなハーブを解説していきます。

管理栄養士がおすすめ!肉料理にぴったりのハーブ3選

肉料理に最適なハーブはこちらです。

肉料理でおすすめのハーブ
・ローズマリー
・オレガノ
・セージ

肉料理でハーブを使う目的は、肉本来の臭みを消したり風味付け、味にパンチのあるアクセントをつけるためです。

肉料理と相性が良いハーブ①ローズマリー

ローズマリーは芳醇な香りが特徴的なので、肉の下処理をする段階でまぶしておくことで肉の臭みを消す効果が期待できます。

また、香り付けとしては牛肉や豚肉より淡白な鶏肉に使用するのが向いています。ローストチキンなど、一緒に焼くだけでしっかりと香りがつくのでおすすめ。

肉類だけでなく、じゃがいもも同じく食材そのものの味が薄いのでローズマリーと一緒に炒めると風味豊かな副菜ができます。

肉料理と相性が良いハーブ②オレガノ

オレガノは清涼感があるので、牛肉や豚肉の臭み消しとしても活躍します。炙る、蒸す、煮込む料理など幅広くに使用され、特に牛肉を煮込むビーフシチューに加えると味に深みがでます。

そしてオレガノは地中海原産ということもあり、同じ地域でよく食べられるトマトやチーズとも相性抜群。ピザの仕上げに葉の部分を飾ると、香り高く良いアクセントになります。

肉料理と相性が良いハーブ③セージ

セージは少し苦味があり、香りが強いのでラム肉など臭みの強い肉と合わせるのがおすすめです。

肉と一緒にグリルして使うこともできますし、ソーセージやハンバーグに練り込んでおくと普段食べるものより香りがついて上品な仕上がりになります。

また、セージ自体を素揚げしたりフリットにすることでおしゃれな一品を用意できますよ。

こだわるとプロの味に!魚料理にオススメのハーブ3選

魚料理に最適なハーブはこちらです。

魚料理におすすめのハーブ
・タイム
・ディル
・ローリエ

魚料理でハーブを使う目的は、肉料理同様に臭みをけすことや見た目を華やかにするためです。

特に魚はカルパッチョなど生の状態で食べることもあるので、臭み消しとしてハーブは重要な役割を担っています。

魚料理と相性が良いハーブ①タイム

タイムは香りが優しいので淡白な味になりやすい魚料理に使っても香りが強くなりすぎず、使いやすいハーブです。

調理では白身魚と一緒にグリルして使うのがおすすめ。タイムの香りが魚にうつることで、深みのある味付けに仕上がります。

魚料理と相性が良いハーブ②ディル

ディルは葉が細かく見た目も可愛らしい飾り向きのハーブです。ふんわりとした爽やかな香りが特徴で、魚介類との相性も良くマリネやカルパッチョに使用されます。

特にサーモンとの組み合わせは、発色の良いオレンジ色のサーモンにディルの緑色がアクセントになって見た目が一気に華やかになりますよ。

魚料理と相性が良いハーブ③ローリエ

ローリエはマリネやコンフィに使うのがおすすめです。マリネ液などに浸しておくと香りが立ち、魚介類に爽やかな風味をプラスしてくれます。

また、ローリエはシチューやポトフのように煮込み料理で肉を使ったメニューでも臭み消しとして使われます。魚・肉料理どちらにも向いている万能なハーブです。

乾燥ハーブとフレッシュハーブの違いは?

これまでご紹介してきたハーブですが、乾燥したドライタイプのものと生のフレッシュタイプの2種類があります。

同じハーブでも乾燥と生のものがあるので、何で判断して買えばいいのか分かりづらいですよね。

ポイントはハーブを使う目的別で考えるとイメージしやすいですよ。

例えば、乾燥したものを使用する時は、彩りを加えるためやハーブ自体を保存しておきたいときに選びます。

生とは違って、乾燥タイプのものでも香りが劣化しないのがパセリやオレガノ。むしろ乾燥によって青臭い香りが抜けるので、生の香りが気になる方でもより使いやすくなります。

反対に生のものを使用する時は、ハーブのフレッシュで新鮮な香りを活かしたいときに選びます。

タイムやバジル、ローズマリーは香りを楽しみ活用するハーブなので、生の状態で買うのがおすすめ。乾燥するとせっかくの香りが失われてしまいますので、注意してくださいね。

ハーブを使って料理にチャレンジ!

ハーブがあるだけで一気に料理がオシャレで華やかな印象に仕上がりますよね。連休中のちょっぴり贅沢なパーティーメニューなど、ハーブを活用できる良いチャンスです。ぜひハーブを使った料理にチャレンジしてみてくださいね。

この記事の参考文献
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